健康が“流行る”――それは思えば奇妙な現象だ。一方で、病気への不安や恐れが増している。安心して病気にもなれない、のだ。健康を維持する伝統的な智恵も身についていないし、病気になっても薬や医者に頼るばかりで、その病気とつき合う術もない。どうやら健康ブームとは、むしろぼくたちの社会の、そしてそこに生きるぼくたち自身の不健康さの証なのかもしれない。
ぼくたちは今、人類史上稀にみる危機の時代に生きている。さまざまな危機は、しかし、すべて根っこのところでつながっている。地球の病、生態系の病、社会の病から、我々人間の心身の病まで、どれも健康の欠如、つまり「丸ごとに欠ける」という問題を根にもっている。ぼくたちに必要なのは、その丸ごとをとり戻すこと、つまり、ホリスティックに生きることであろう。
(本書「はじめに」より)
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シリーズ監修/辻信一
企画・編集/ゆっくり堂
出版社:大月書店
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