自然農という生きかた 川口由一+辻 信一

一穂に感動する心さえあれば、希望はある 川口由一

耕さない、草や虫を敵としない、肥料を持ちこまない、を基本とした「自然農」を確立し、全国から学びを求めてくる人に分け隔てなく「自然農という生きかた」を伝え続けてきた川口由一さんに、ナマケモノ教授こと辻信一さんが、自然農とは何か?、自然農という答えにたどりつくまで、漢方と自立への道について、じっくりお話を伺った対談集。

リジェネラティブ(大地再生)農業を先駆的にとりくんできた川口さんのいのちの道、人の道、我が道を追求する生きかたは、今、答えを求めている多くの人々に、背中を押してくれる一冊となる。

2011年に大月書店より刊行された『自然農という生き方』に、亡くなられる半年前(2022年11月)、奈良のご自宅を訪ねてのインタビューを含んだ、待望の増補改訂版。

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2023年9月11日発行
240ページ。四六変型版。
装丁・イラスト:大岩さや(foonie)
発行:ゆっくり堂



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■もくじ

はじめに 辻信一

第一章 自然農はいのちの道
 土はいのちたちの歴史
 「耕さない」が恵みをもたらす
 「見事に生きる」
 「足るを知る」生きかた
 100%自力、100%他力
 いのちの道をはずれない
 いのちの道、人の道、我が道を生きる
 自分の主になる
 孤立を恐れない
 幸せはどこにあるのか

第二章 美しい生きかたを求めて
 戦争と家族
 子ども時代
 農家の跡とりとなる
 芸術家になりたい
 美醜の別を身につける
 自然農に反対をした母親
 自分のやり方で自然農にとりくむ
 お金は後からついてくる
 子どもの誕生

第三章 答えはここに
 漢方医療と病からの自立
 弱さ、強さ、そして病
 投げださないで
 分を生きる
 再び、強さと弱さについて
 生きるのも、死ぬのもいのちの営み
 若者よ、答えはきみのなかにある
 自然農という生きかた

おわりに川口由一

川口さんの遺言ーー希望はある、すぐ足もとに
  <2022年11月、奈良・桜井の川口宅にて>
 永遠に生きるかのように学ぶ
 自然農は農民だけのものじゃない
 教えはあちこちで生きている
 死ぬまで成長したい
 小さき者の小さき行いにこそ真がある
 あなたが気づいた時が、ちょうどよいときである

あとがき辻信一

■川口由一氏プロフィール

1939(昭和14)年、現在の奈良県桜井市に生まれる。1970年代より無農薬、無肥料、不耕起を基本とする農業を始め、試行錯誤の末、「自然農」を確立。農薬被害による病の克服を目指すなかで漢方医学と出会う。以来、農と医療の両面から生命の営みに沿った生き方を模索、実践してきた。
1980年代後半より、雑誌『80年代』への連載や自然農田への見学会を開始。以後、「妙なる畑の会」(奈良県桜井市)、「赤目自然農塾」(三重県名張市と奈良県宇陀市にまたがる)、漢方学習会(奈良県桜井市)などの学びの場を通じて後進の指導にあたり、広く”自然農という生きかた”を伝えてきた。

主な著書に、『妙なる畑に立ちて』(野草社)、『自然農にいのち宿りて』(創森社)、『自然農と漢方と:いのちに添って』(言視舎)、死後間も なく出版された『傷寒論を読む』(言視舎)など。
映像作品に、ドキュメンタリー映画「自然農 川口由一の世界 1995年の記録」(配給・制作:
グループ現代、1997年)、「川口由一の自然農というしあわせ with 辻 信一」(配給・制作:ゆっくり堂、2011年)、「Final Straw 自然農が教えてくれたこと」(監督:パトリック・ライドン&姜受希
、配給:City as Nature、2015年)など。このうち、「川口由一の自然農というしあわせ」と「Final Straw」は、英語版、韓国語版がある。また、本書の前身となる『自然農という生き方ーいのちの道を、たんたんと』(大月書店、2011年)は、中国語、台湾語、韓国語に翻訳出版された。

2023年6月9日、桜井の自宅にて永眠。

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