質問に答える時のサティシュには、何か、他の時にはない、不思議なパワーが宿っているように感じられるのだ。……聴衆にとっても、そして通訳者にとっても、彼の問答を取り巻く空気には、特別な歓びが溢れている。(本書後記より抜粋)
現代を代表するエコロジー思想家、サティシュ・クマールが日本での講演ツアーで語った質疑応答部分を集約。サティシュにとって“問答”とは、質問者との関係性を楽しむプロセスであり、思いを伝える格好の手段である。問いに対してサティシュが瞬間的に導き出す答えは智恵とユーモアに富み、多くの問題を抱えた現代社会のなかで思い悩む人々に多くの励ましや癒しを与えてくれるはずだ。サティシュの生い立ちや思想を学びとる入門書としてもおすすめの一冊。
サティシュの答えは、いつもやさしく、たのもしい。
【 サティシュ・クマールの言葉 】
・ようこそ、難局よ、よい機会をありがとう。
・毎朝、同じ女性に恋に落ちる。
・未来は一割、残りの九割は今を生きる。
・これをすることで私の心は喜ぶだろうか、と問う。
・偉大なインスピレーションは、いつも自然からやってくる。
・母親であること以上に、偉大な仕事はない。
・手遅れではない。あなたが始める時、それが旅の始まり。
発行:2015年2月
サティシュ・クマール(著)、辻信一(訳・監修)
サイズ:四六判(188mm×127mm)
ページ数:224ページ
出版社:SOKEIパブリッシング