ゆるゆるスローなべてるの家― ぬけます、おります、なまけます

食、科学技術、こころの病、コミュニティ、農、住まい、経済、戦争と平和など、各巻テーマと切り口をかえ、そのテーマの先端で新しい展望を切り拓いているエキスパートたちと辻信一が、語りあい、ときにはじっくり聞き、つっこんだ質問をし、その真髄をまとめるシリーズ本。

『ゆるゆるスローなべてるの家― ぬけます、おります、なまけます』では、ユニークな精神障がい者コミュニティべてるの家に設立以来関わるソーシャルワーカーの向谷地生良氏と辻信一の対談。べてるの活動や理念にスロー・ムーブメントの原点をみながら、ファストからスローへと転換する新しい時代の価値観がじっくり語られている。


もくじ

はじめに――おかげさまでぼくも病気らしいです 辻信一

第1部 居場所をさがして

「べてる」と「ナマケモノ」の出会い
風景がどんどん変わってゆく
新聞を読むのが好きな子ども
祖父母のオーラ
戦争を生きぬいた親へのわきまえ
群れから離れていた中学時代
先生にめちゃくちゃなぐられた
修学旅行のかわりに知的障がい者への施設へ
老人ホームに住み込んだ大学時代
死について考える
さびれた町が腑に落ちた
自分の居場所がそこにあった
アイヌや在日の人々に出会う
仕事に人生をかけない態度で
「にもかかわらず」生きるということ
人生を貫くパターン

第2部 べてるの家はスローのふるさと

まずは当事者である患者から
メンバーと一緒に教会に住む
足りないことが大事
べてるとビジネス――経済に人間らしさをとりもどす
つつましい気持ちで町づくり
治らなくてもだいじょうぶ
病気で元気
弱さによって人はつながる
現実との生命的なつながりを失う
人と擦れあいながら回復する
和解としての回復
あなたは今日からひとりではない
自分を活かす職人になる
「チャレンジ」でバランスをとりもどす
お葬式は究極のプログラム
豊かさから病気は生まれる?
だれにも侵すことのできない幸せがある
矛盾があるかこの場がある
統合失調症にならないためには?
台本のない映画「降りてゆく生き方」
弱いままで生きあえる
一人ひとりがつくり直していく
べてるは失敗の宝庫
べてるとカフェがつながりをとりもどす

おわりに 向谷地生良 


ゆっくりノートブック
シリーズ監修/辻信一
企画・編集/ゆっくり堂
出版社:大月書店
新書判:184ページ
販売価格 1,200円(税込1,320円)

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