人と自然の関係が変わる!
生態系を回復させ、温暖化まで止める
「奇跡のカーボン・ファーミング」とは?
有効な温暖化対策「カーボン・ファーミング」としていま脚光を浴びるリジェネラティブ(環境再生型)農業。その第一人者による初のノンフィクション。
4年続いた凶作の苦難を乗り越え、著者が自然から学んだ「土の健康の5原則」。そこには、生態系の回復や カーボン・ファーミングのエッセンスが凝縮されている。地中の生態系のはたらきを阻害さえしなければ、あらゆる土が真に「生きた土」に変わる。さらに、やせた土地の回復は、農業の衰退、食料危機、環境破壊、気候変動問題などの対策にもつながるのだ。
21世紀のさまざまな課題解決の糸口となり、自然への見方が変わる、野心的な〈土壌のバイブル〉!
「すべての命は土あってこそ」―この認識は、私のなかに深く根を張っています。
よりどころにしているのは、自然から学んだ「土の健康の5原則」です。
1:土をかき乱さない、
2:土を覆う、
3:多様性を高める、
4:土のなかに「生きた根」を保つ、
5:動物を組み込む。
これらは数十億年の時を経て、自然がつくり出してきた原則です。
太陽が照り、植物が育つかぎり、地球上どんな場所でも変わらないのです。
——ゲイブ・ブラウン
著者写真:Larry Reichenberger