シリーズ刊行開始!ゆっくりノートブック
シリーズ監修/辻信一
企画・編集/ゆっくり堂
出版社:大月書店
新書判:160ページ
(著書より)
スローフードは、つまり、スローライフなのだ。
ぼくたちはもうそろそろ、スローフードの真髄に
出会わなければならない。
「そろそろ」は、慌ててズカズカバタバタと走る代わりに、ゆっくり、品よく、
愉しみながら、慎みをもって、感謝を忘れずに、そろりそろりと歩いていこう、
という意味でもある。
エコロジー思想としての「スローフード」は、いよいよ地球温暖化という
危機の時代の合言葉になるだろう。
辻信一
目次:
はじめに 辻 信一
第1部 ●ますますファストフード化する世界
1.生きものたちの失われた時間と空間
映画「いのちの食べかた」をみて
「暴力化」する囚われの身の動物たち
「ハッピーなチキン」はうまい?
ぼくはなぜ牛肉をやめたか
戦後の食育はアメリカの戦略だった
2.ダーウィンの悪夢」から漁業の今をのぞく
日本のレントゲン写真
魚を乱獲する日本人
エスノ・エコロジーと先住民の知恵
「自然の経済」は請求書を送ってこない
3.食のプロも意外に知らない食品添加物のこと
食品添加物が増えたわけ
日本は化学調味料の輸出国
調味料の地方分権とは
ドレッシングを売るための策略
4.遺伝子組み換えはほかの問題とつながっている
遺伝子組み換えだけは「NO」と言いたい
地球温暖化を利用する人たち
人が飢えても車に食わせる
ローカルでつながって新のグローバルに
5.哀しきファストフード
砂糖と人工甘味料が引きおこす問題
いつ、どこから食生活は変わったか
「健康」や「安全」に振りまわされない
第2部 ●スローフードがつくる新しい世界
1.共に生きる、共に食べる
コミューナルな食の在りかた
イタリアには抵抗力があった
料理する男がカッコいい
家族の食事の風景
地方料理の再発見からスローフード・ムーブメントへ
日本のスローフード・ブーム
スローフード運動はもうひとつのグローバル化
日本のスローフードのほんの一例
「のさり」─授かりものとしての食
母なる大地につながり直す
山と海のスローフード
土を見なおす若者たち
「持続可能な贅沢」を楽しむ時代
2.食べることで生きかえる
だれでもコーヒー1杯でひと息つける場
日本の喫茶店がすたれたのはなぜ?
地元の道理に見合う経済
カフェづくりと峠の茶屋の復活
「スローカフェ宣言」
コミュニケーション復活の場
寺をカフェに、ガソリンスタンドをエコステーションに
マクドナルド化する社会をどうする?
均一化・効率化の対極の方法
豊かさって、なんだっけ?
「美しい村」と「地元学」
品格ある食事って?
食卓力とパーティ力
おわりに 島村菜津
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